香水レビュー

【レビュー】ゲラン シャリマー 甘いだけでなくオリエンタルなテイストを含んだ官能的な香り

 

私のお気に入りの香水「ゲラン シャリマー(Guerlain Shalimar)」をレビューします。

私は幼い頃から匂いを嗅ぐのが大好きで、香りに対して強い関心があり、高校を卒業してから本格的な香水探しを始めました。

一口に香水と言っても種類はあまりにも多く、オードトワレにオードパルファムという、濃度からまず考えました。

最初は若かったのもあり、ライトに香って短時間で香りが飛んでしまうオードトワレを選ぼうかと思っていましたが、その当時ヨーロッパ映画に傾倒して影響を受けていたこともあり、

一生ものの私だけの、私を体現する香りを絶対見つけようと若いながらに決意し、濃度は関係なく、一から順々に試していくことにしました。

 

一生ものの香水を求めて

香りにも、流行があります。

私が探していた当時は、アナスイのバニラのような濃厚に甘く香るものが流行っていましたが、季節を問わずつけられるものが良かったので私は選びませんでした。

その他にも大手化粧品メーカーや服飾ブランド、そして著名人たちがプロデュースしたオリジナルのブランドなど次々と試しました。

それはもう、鼻が麻痺してしまい利かなくなってしまったらその日の香水探しは終了という、休日は毎度鼻を酷使し続けたものです。

 

 

しかしそれだけ時間をかけても、これといった出会いは起きませんでした。

そこで、香水の老舗ブランドに絞ってみたんです。私が住んでいるのは地方なので、たどり着いた老舗ブランドは「Guerlain ゲラン」のみでした。

インターネットを駆使すれば大概のものは手に入る時代ですが、一生ものの香水を見つける覚悟でいましたので自分の鼻で実際に試して購入したいと思いました。

そしてついに、運命の出会いをするのです。

 

 

Guerlain ゲラン シャリマーとの出会い

 

【SHALIMAR】シャリマー。

シャリマーとは、サンスクリット語で「愛の殿堂」という意味があります。その名前の由来にも心躍ったのを覚えています。

1925年にデビューしたこの香水は、ジャック・ゲランによる世界で初めてのオリエンタル・フレグランスであり、

フレグランスの歴史に多大なる影響を与えた、世界的名香のひとつに数えられているそうです。

まるでそれは、オリエンタルな宮殿の夜の中で、妖艶な熱気と共に飲み込まれてしまう香り...です。

 

 

 

ゲラン シャリマーの香り

かと言って、ゲラン シャリマーの香りは、とても甘いわけではないんです。

香りにも段階があり、つけたての頃はベルガモットなどの柑橘系のフレッシュな甘さとほろ苦さが上品に香ります。

少し時間が経つとバニラ、サンダルウッド、ミルラの甘いだけではなくオリエンタルなテイストを含んだ官能的な香りへと徐々に変化していきます。

そして最後の最後が、濃厚なバニラです。

本当に濃厚なバニラなのですが、最後の最後に香るので、強く香るのではなくほとんど残り香のような余韻と言うべきでしょうか。

甘いだけの香りが苦手な私でも、この最後のバニラには唸ってしまいます。

もちろん全体的にフローラルの香りも入っていますが、

あくまでもそこはオリエンタル・フレグランスで、オリエンタルな宮殿の庭から漂うイメージですね。

Guerlainゲラン シャリマーの香水を、もう10年以上愛用しています。

付ける場所によって香る強さも違ってくるので、仕事とプライベートと上手に両用できています。

どんなに疲れていても、この一生ものの香りを身にまとえばいつでも私に自信を与えてくれるゲランの「シャリマー」、おばあさんになっても素敵に香らせてみたいです。

 

 

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